11月11日に今年度の学習会が開かれました。参加人数は22名でした。今年は、講師に冠地 情さんを迎えて開催されました。冠地さんは、NHKのハートネットTVやメディアでも活躍していらっしゃいます。自らの経験を活かし、『東京都成人発達障害当事者会イイコトサザシ』を立ち上げて熱いメッセンジャーとして各地講演会やワークショップを300回以上開催されている方です。(^_^)v
今回は、ご自身のこれまでの経験や痛みとワークショップを始めるに至った経緯を前半でお話して頂き、後半は、ワークショップ・デモンストレーションをして頂きました。貴重なお話をして頂き、有意義な講演会となりました。
お話の中で、発達障害を抱えた子供・成人は、冠地さんいわく【発達「機会喪失」障害】になってしまうという言葉にドキッとしました。
発達障害の子ども達は、自分の言動や行動に共感を持たれない。逆に他人から違和感、お説教、攻撃を受けて、自分自身も他人の意見や言動に共感出来ないので(鏡の法則)悪循環に陥りやすくなってしまう。結果、自分1人でいた方が楽!という孤立感を深めてしまい、他人と接する機会(経験)を得る事が出来ない。
本来、人間はコミュニケーションを身につけ関係性を作っていく(自分が自分の居心地の良い環境にカスタマイズする)のが、発達障害の子供は大変苦手な上に、さらに追い打ちをかけてしまうのだそうです。その解決策には、第3の場所(サードプレイス)の存在が必要不可欠になるそうです。学校や家や職場ではないコミュニケーションの場所をいろいろ増やしてあげることが大事だと冠地さん自らの体験を交えてお話くださいました。
生活のしがらみのない第3の場所を増やす事が、自分の表現能力(生きた言葉を使う)を増やし、生きづらさが減る1つのきっかけになるとの発言には大変共感できました。親としては、学校に行き、生活出来ることが1番優先させたいので、ついつい口うるさく言ってしまうし。
その子その子の生きづらさに寄り添う形でその子らしく過ごせる場所をいかに提供出来るかが、大事なんだとわかりました。(*^_^*)
また、後半のワークショップでは、相手との5分間の会話での中でお互いの会話のキャッチボールをし、その後、みんなで会話を聞いてイイコトサザシをする体験をしました。
相手の良い所、言動を肯定する事は、親の私たちでもいつも口にだして言わないですよね。ある意味新鮮で、おもしろい!と思いました。
私adminも冠地さんのように世の中に手をあげていかなければと感慨深い2時間でした。