先日のSLの旅で、福島の会津に行きました。NHK大河『八重の桜』の影響もあり、まだまだ観光客もいらっしゃってました。八重さんが、ドラマでも言っている 『ならぬ事はならぬのです!』という台詞があります。散策の途中で、その内容の掲示版を発見!しました。我が息子たっくんは、八重さんが大好きです(*^_^*)
会津藩では、男子は9歳より藩独自の学校があり、そこで藩士としての教育を受ける仕組みがあったそうです。
その中に、【什の掟】と呼ばれる子ども向け武士道がありました。
1つ、年長者の言うことに背いてはなりませぬ
2つ、年長者にはお辞儀をしなければなりませぬ
3つ、虚言を言うことはなりませぬ
4つ、卑怯な振る舞いをしてはなりませぬ
5つ、弱い者をいじめてはなりませぬ
6つ、戸外で物を食べてはなりませぬ
7つ、戸外で婦人と言葉を交えてはなりませぬ
という、7箇条です。
やってはいけないことに理由などはなく、人として恥ずべき事はしてはいけないと言うことだと解釈できます。
今の日本の1番必要な事ばかりだと思います。ただ、現在の社会では残念ですが、【什の掟】が活かされる事がまずないのが現状です。
いじめやパワハラ、賄賂、常識の欠落・・・なんてむなしいのでしょうか。
先人の知恵や言葉には時代を超えた力を感じます。私たち自身も子どもに恥ずかしくない姿を見せているのかなあ・・・と思う事が多々あります。(-_-;)
昔、仲良くなった留学生に『日本人はアイデンティティを持ってないの?』と聞かれ、ビックリしました。彼女からみると、みんな同じに見えるらしいのです。
「同じような服装や容姿で、右に同じみたいな意見しか言わず、つまらない。何か、意見をいうと、バッシングされて、統一されてないと不安だと思っている!」
私は、返す言葉がありませんでした。確かに彼女の言ってることは正論であり、日本人の弱い部分であるからです。
今、考えると彼女の発言はある意味、日本人感覚で見るとマイノリティな発言のようですが、果たして国際社会から見たらそういえるでしょうか?
むしろ、日本人こそがマイノリティな人種なのかもしれません。
発達障害を持つ子供達は、マイノリティな人種と揶揄されますが、ホントにそうかなあ・・・と考えてしまうのです。むしろ、自分なりの考えやルールを持ち、1つのことに夢中になりやすい反面、好きなことはトコトン調べてプロ並みだったりしますよね。海外に行ったり、他国の方と話してみると自分の意見をきちんと言える事を求められます。返って、海外生活をする方が楽だと言う発達障害の方もいらっしゃいました。
未熟な私も親になり、世の中の不条理を変える事は難しいけれど、自分の背中をみて育つ子どもに恥べき姿を見せてはいけない!と思います。
【什の掟】とまではいかないけれど、子ども達には『ならぬことはならぬ』と確立した芯の強さを持ち成長してほしいと思いました。